ページ番号1015939 更新日 令和6年3月11日
「ナラ枯れ」とは樹木の伝染病のひとつで、幹などに入り込んだカシノナガキクイムシ(以下カシナガ)が媒介するナラ菌によって引き起こされます。被害を受けた樹木は、十分な水分を吸い上げることができなくなり、枯れてしまうことがあります。被害を受けるのは、主にブナ科の樹種といわれており、代表的なものにミズナラ、コナラ、クヌギなどがあります。夏なのに葉が茶色くカサカサに枯れているブナ科の樹木があったら、それは「ナラ枯れ」かもしれません。
カシナガに穿入された樹木には、直径2ミリメートルほどの穿入孔がたくさん見られ、夏にはそこから大量のフラス(木くずとフンが混ざったもの)が発生します。また、木の中で越冬した幼虫は梅雨明けごろに飛び立ち、周辺の樹木に被害を拡大させてしまうため、被害樹木を見つけたら早急な対策が必要です。
[画像]野山北公園の被害樹木(82.8KB)
ナラ類 コナラ/ミズナラ/クヌギ他
シイ類 スダジイ/マテバシイ他
[画像]コナラの写真(11.8KB) [画像]クヌギの写真(13.5KB)武蔵村山市では、令和2年度に2公園でナラ枯れ樹木が見つかって以降、令和5年度までに計8公園で被害が確認されています。これまでに被害が確認された公園は、野山北公園(本町)、大南公園(緑が丘)、オカネ塚公園(緑が丘)、大南東公園(大南)、西大南樹林公園(大南)、大南一丁目児童遊園(大南)、中原公園(中原)、なかよし緑地広場(三ツ藤)です。
市では、倒木などの危険性が高い被害樹木は優先順位をつけて伐採しています。その他の樹木については、被害の拡大を防ぐため、幹をネットで巻いたり薬剤を使ったりして対策をしています。
枯れて倒木の恐れがある被害樹木は、伐採しました(大南公園 令和3年6月撮影)
[画像]大南公園の被害樹木の写真(28.0KB) [画像]伐採後の写真(29.8KB)すでに潜入しているカシナガが他の木に拡散したり、他の木から潜入してきたりしないよう、根元からネットを巻きました。また、伐採後の切り口からもフラスが発生したので、切り株もネットで覆いました(大南公園 令和3年8月撮影)
[画像]ネット巻きをした写真(32.2KB)ナラ菌の増殖を防ぐ薬剤を注入し、予防しました(西大南樹林 令和4年5月撮影)
[画像]薬剤を注入している写真(29.1KB)ナラ枯れは、時期によって対処方法が異なることもあります。ご自身が所有する土地でナラ枯れが見つかったら、専門知識をもった造園業者等に相談することを推奨しています。市ではナラ枯れ対策のための助成は行っていませんが、対処のためのアドバイスをしていますのでご相談ください。
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