国立感染症研究所村山庁舎のBSL4施設に関する市長コメント(平成26年11月18日掲載)


ページ番号1002390  更新日 平成28年2月20日


 11月17日に塩崎厚生労働大臣が本市を訪問され、大臣から、西アフリカにおけるエボラ出血熱の感染者の状況や国内における対応体制などについての御説明を直接お伺いいたしました。本市といたしましては、これまで国立感染症研究所村山庁舎にあるBSL4施設の実験停止状態の継続及び当該施設の移転を強く要望してまいりました。
 しかしながら、当該施設は、国内における感染症対策において重要な役割を果たすことなどについて、大臣の御説明をお聞きし、更に理解を深めたところであります。このため、国の責任において、万全な安全対策を講ずること、市民の理解を得ることを大前提といたしまして、今後のBSL-4施設の使用について、協議を進めていくことを了解させていただきました。
 市民の皆様におかれましては、このような状況を御賢察いただき、ぜひ御理解をいただきますようお願い申し上げます。

平成26年11月17日
武蔵村山市長 藤野 勝

市長コメントに対する質問と回答

BSL4施設が稼働停止状態となった経過

質問1 国立感染症研究所村山庁舎のBSL4施設が稼働停止状態となっている経過を教えてください。

(回答)
 国立感染症研究所村山庁舎のBSL4施設は、昭和56年3月に完成した施設です。
 施設の計画段階で、市民に対する説明は、全く行われず、このため、多くの市民が施設の安全性に対する不安を感じ、市議会においても、この問題が多く取り上げられました。
 この様な状況を踏まえ、市は国に対して文書で要請を行い、これに対して国は「当該施設での実験を延期する」と回答し、今日に至っています。
 また、市では、厚生労働大臣が替わる都度、「施設の稼働停止状態の継続」と「施設の移転」についての要望を行っています。
((注)最近では、平成26年10月22日(水曜日)に要望を実施しました。)

検査関係

質問2 エボラ出血熱に関する検査は、村山庁舎でしか行えないのでしょうか。

(回答)
 エボラ出血熱への感染が疑われる方は、病院での隔離といった強制措置が取られるので、誤った検査結果を出すことは許されず、国の責任において、検査が行われています。
 国立感染症研究所は、新宿区内及び東村山市内にも庁舎がありますが、この検査を行える設備や人員が揃っているのは、市内にある国立感染症研究所村山庁舎だけであると伺っています。

質問3 今後とも、エボラ出血熱への感染の有無を確かめる検査は、村山庁舎のBSL3施設を利用して行われるとのことですが、万が一感染していた場合は、BSL3施設では危険ではないのでしょうか。

(回答)
 感染が確定するまでの検査は、米国においてもBSL3施設において行われており、安全性に全く問題はないと伺っています。

施設の稼働

質問4 村山庁舎のBSL4施設は、既に稼働しているのではないでしょうか。

(回答)
 感染していることが確定するまでの検査は、BSL3の施設で行うため、村山庁舎のBSL4施設は、現在でも稼働していない状態です。

質問5 今回の大臣との面談で、BSL4施設の稼働について、合意したのでしょうか。

(回答)
 今回の大臣との面談では、BSL4施設の使用について、国の責任において、万全な安全対策と市民の理解を得ることを大前提として、今後、協議を進めることを了解したものであり、稼働について、合意したわけではありません。

市民の理解

質問6 市は、住民の理解を得ることを大前提として、今後協議を行うことを了解しましたが、市民の理解を得られたかどうかは、どのようにして判断するのでしょうか。

(回答)
 市民の理解を得る取組は、国が責任を持って、市民セミナーなどの様々な場を設定して行うことになります。
 市としては、国の取組状況を踏まえ、その中で出された意見や、国、市に対して寄せられる意見、市議会での意見などを参考として、判断することになると考えています。
 なお、国の取組状況は、市に対して逐一報告するよう要望しています。

市の考え

質問7 厚生労働大臣から、国立感染症研究所村山庁舎のBSL4施設の今後の利用について協議を進めることを、市長が了解したとの発言がありましたが、市は、これまでの考え方を方向転換したのでしょうか。

(回答)
 本市としては、西アフリカにおいて、依然として感染者が増加している状況等に鑑みまして、国の責任において、万全な安全対策を講ずること、市民の理解を得ることを大前提といたしまして、今後協議を進めることを了解したものです。
 従って、現時点で、本市の考え方を方向転換したわけではなく、今後の国の取組状況を注視し、対応していきます。


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